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今日も日曜日

毎日日曜だったらいいな。今日も日曜の気分で綴ります。

イギリスはEU残留か離脱か~ゼロからわかるまとめ 前編

イギリスのEU残留か離脱かを問う国民投票が迫り、世界の注目を集めています。

6月23日の投票日が近づくにつれ、イギリスのテレビでは多くの特集が組まれ放送されており、イギリスに住む私はテレビに煽られムダに関心を高めています。

今日は私が英語の勉強のために見たBBCの「Britain and Europe: For Richer or Poorer」がとても興味深かったので、それをご紹介しつつ、この国民投票について考えてみたいと思います。

本題に入る前にこの問題を少し整理していきます。

なぜ国民投票を実施するのか

話は2013年までさかのぼります。

当時の欧州はギリシャの財政危機に端を発した欧州経済危機に苦しんでおり、EU内で豊かな国(イギリス、ドイツ、フランス等)が貧しい国(ギリシャ、アイルランド、中東欧諸国等)を支援せざるを得ない状況に、イギリス国内で反発が強まっていました。

加えて、EU域内は自由移動の原則があり、他国からの移民を制限できないため、中東欧諸国がEUに加盟した2000年代以降、EU域内の貧しい国からイギリスへの移民が急増しました。これにより社会保障費が急増したほか、低賃金で働く移民により職を奪われた人を中心にEUへの反発が強まりました。

こうした情勢の中、与党である保守党においてもEU離脱を主張する勢力が拡大し、こうした勢力を抑えるために、デービッド・キャメロン首相が、2017年までにEU残留か離脱かを決定する国民投票の実施を公約したのです。

その後もシリア内戦の泥沼化による難民が大量に押し寄せる事態が発生したこともあり、EU離脱派は勢いは衰えず、キャメロン首相はEUに対して移民労働者に対する社会保障を一部制限することを認めさせ、国民投票に踏み切りました。

  

イギリスの代表的な政治家の見解

ここでイギリスの代表的な政治家がEU残留・離脱のどちらを支持しているか整理しておきます。

〇 EU残留派

 ・ デービッド・キャメロン首相(保守党)

 ・ ジョージ・オズボーン財務大臣(保守党)

 ・ テレサ・メイ内務大臣(保守党)

 ・ ジェレミー・コービン労働党党首

〇 EU離脱派

 ・ ボリス・ジョンソン前ロンドン市長(保守党)

キャメロン首相は、自分の後の首相ができる人物は、オズボーン、ジョンソン、メイだと言ったとされています。中でもオズボーン財務大臣は、EU残留キャンペーンでもキャメロン首相とともに積極的な活動を見せており、国民投票の結果が残留となった場合、オズボーン財務大臣が後継首相になるとみられています。

他方、ボリス・ジョンソン前ロンドン市長は国民から絶大な人気を誇り、同氏が離脱を主張したことで国民投票の結果が分からなくなったとさえ言われています。ジョンソン前市長は次期首相の座を狙うために離脱派に加わったとも噂されており、国民投票の結果次第では次期首相を一気に手繰り寄せる可能性もあります。離脱派の議員は他にもいますが、ジョンソン前市長が離脱派の顔を一手に引き受けています。

保守党が残留派と離脱派に分かれる中、労働党の中は一部を除いて概ね残留で一致しており、キャメロン首相は、保守党と労働党では多くの点で異なっているが、コービン氏の残留支持を歓迎すると発言しています。 

世論調査の状況

世論調査会社3社がほほ同日に行った最新の世論調査の結果を記載します。

ORB(5/31) 電話    残留:51%(ー4)、離脱:46%(+4)

ICM(5/31) オンライン 残留:44%(ー1)、離脱:47%(+2)

          電話    残留:42%(ー5)、離脱:45%(+6)

YouGov(5/30・31) 残留:41%( ± 0)、離脱:41%( ± 0)

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興味深いことに、残留は減少傾向、離脱は増加傾向が見られます。ただこの傾向は一時的なものかもしれず、残りおよそ20日でどうなるかは分からないといったところではないでしょうか。なお、YouGovに2011年からのグラフがありましたので引用しておきます。

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ここまで書いたところで、力尽きてしまいましたので続きは中編で記載します。本篇に入れませんでした。。

中編では、冒頭に記載したBBCの番組を紹介しながら、EU残留派と離脱派の主な主張を見ていきたいと思います。

 

それでは、また日曜に!

 

ichikawa-ken.hatenablog.com