「村上さんのところ コンプリート版」を読み続けている
私は本を読むのがけっこう好きです。
中学の終わりに読書にはまって、高校生の頃は司馬遼太郎や宮本輝にはまり、その後も色々な作家の歴史小説、現代小説、エッセイなどをよく読んでいました。
社会人になってからはあまり時間がとれずに読む冊数は減りましたが、それでも本を読むのはけっこう好きです。
一年前にイギリスに来た当初、日本語に触れる機会を極力減らした方が英語の上達に良いと聞き、日本語で小説などを読むのをやめようと思いたちました。
しかし、私の英語力では、日本にいたころのようにイギリスのテレビを楽しめるわけでもなく、英語の小説を読んでもつらいだけで楽しくもありません。
結局、1ヶ月くらいで日本の本をKindleで購入して読むようになってしまいました。
Kindleはとても便利なのですが、やはり読める本の種類が限られてしまいます。
そんな中、村上春樹の作品はKindleで案外充実していることに気が付きました。
私は大学生のころに村上春樹の小説の独特のスタイルにはまり、社会人になってから彼のエッセイにどはまりしていました。ラッキー
エッセイに関しては結構読みつくしてしまっていましたが、まだ読んでいないものを発見できました。
「村上さんのところ コンプリート版」です。
村上春樹は、2015年1月から3カ月半の期間限定で、ウェブサイト上で質問を募集し回答するというイベントをやったのですが、この本はその内容をすべて収録しています。
具体的には、3716問の質問とそれに対する村上春樹のすべての回答が掲載されています。
結論から言うと、私はこの本を1年弱読み続けています。
この本のボリューム半端ないです。
Amazonの商品説明によれば、単行本8冊分だそうですが、それ以上の感覚です。
私は寝る前に平均して30分くらい読んでいるのですが、未だ28%しか読めていません。
確かにたまに違う本を読むこともありますが、仮に2日に一回と計算しても、既に90時間(=30日×12カ月÷2×30分)は読んでいる計算になるのに、たった28%とは衝撃のコストパフォーマンスです。
しかも、村上春樹の回答はエッジが効いていて本当に飽きさせません。
加えて、3716問の質問により様々な角度から村上春樹の考え方に触れることができるというのは、村上春樹ファンならずとも興味深いものだと思います。
私がこの本をいつ読み終えることができるか未だ目途はたちませんが、この一冊で長期間、村上ワールドに居続けれられるというのは私にとって明らかに幸運なことです。
これはあくまでKindle版の話です。
紙の本は普通のページ数ですので、間違えて注文しないようにしてくださいね。
それでは、また日曜に!